西尾商工会議所
ネット社会の転換期における情報発信とAI活用について
セミナー・講師派遣

2025年7月29日、株式会社イーダの取締役・佐藤フミシゲが、西尾商工会議所主催の特別講演会に登壇しました。
テーマは、「AIコンシェルジュ時代における情報設計と発信戦略」。検索の時代から、推薦・案内の時代へと移り変わる中、企業がいま準備すべき“次の一手”について、AIツールの具体的活用事例を交えながら講演を行いました。
■ 講演概要
主催:西尾商工会議所
日時:2025年7月29日(火) 14:00〜15:10(講演)/15:10〜16:10(質疑応答)
対象:西三河地域の中小企業経営者・広報担当者・自治体関係者など約50名
場所:西尾商工会議所 会議室
■ 前半:検索から推薦へ、時代に合わせた「情報設計」への転換
講演前半では、「改めて見直すべきSEO対策」を軸に、2025年を境に変化するWebマーケティング環境について解説。
特に強調されたのは、「情報が検索される前に発見される」という現在のアルゴリズムシフトへの対応。
従来のSEOが“検索エンジンへの最適化”だったのに対し、これからは“AIが理解できる情報設計”が求められるという視点を提示しました。
情報の信頼性・構造化・タグ設計など、企業サイトにおける見直しポイントを整理し、実際の失敗事例も交えながら、参加者にとって身近な課題として捉えられるよう丁寧に解説しました。
■ 後半:実務から導き出した、AIツールの実践的活用法
後半では、株式会社イーダが業務においてすでに導入している4つのAIツールについて、具体的な事例を交えて紹介しました。
ChatGPT:企画立案や文章生成、構成の整理に活用
天秤AI:競合比較や事実検証における信頼性評価
NotebookLM:議事録の要約や過去資料の再活用に最適
Perplexity:網羅的な情報収集と多面的視点の確保
これらのツールはすべて、単なる自動化ではなく、思考補助・戦略構築・知識の外部化という側面で有用であると紹介され、参加者の多くが関心を寄せました。
MEMBER
セミナー講師
佐藤フミシゲ

■ 予定外の展開——“質疑応答”が講演以上に熱を帯びる
当初90分の講演枠で予定していた内容は、準備不足の影響もあり70分ほどで一度締める形となりました。
しかしその後、講演内容への関心の高さから質疑応答が盛り上がり、約60分にわたる白熱したディスカッションが展開されました。
「AI導入にコストはどの程度かかるのか」「社員のリテラシー格差をどう克服するのか」「情報を“推薦される”ためには何を整備すべきか」など、現場視点のリアルな質問が続き、実務に直結した意見交換の場として非常に有意義な時間となりました。

■ 参加者からの評価と今後の展望
参加者アンケートでは、「これまでのAIセミナーよりも実践的だった」「すぐに社内で試せそうなヒントが多かった」といった声が多く寄せられました。
特に、AIを「使いこなす」ことよりも「業務の中に自然に組み込む」ことの重要性に気づかされたという声が印象的であり、佐藤の実体験ベースの内容が参加者の共感を呼びました。

■ 所感:想定外が生んだ“学びの時間”
講演後の所感として佐藤は、「準備不足で講演自体は少し巻き気味になってしまったが、その分、質疑応答で多くの気づきや対話が生まれたのは望外の収穫だった」と語っています。
本講演を通じて改めて実感したのは、「伝えること以上に、対話の場を設計すること」の重要性。イーダでは今後もこうした実務に基づいたナレッジ共有の場を積極的に設け、地域企業や行政の情報設計力・発信力向上に寄与してまいります。
今後も株式会社イーダでは、AIとデザインの交差点から、地域企業の情報力と創造力を高める支援を行ってまいります。
実務経験と現場感覚を武器に、さらに多くの企業様との共創を目指してまいります。





